漂流マイクロプラスチックに関する調査業務Investigation work on drifting microplastics
マイクロプラスチック(MPs)とはWHAT ARE
MICROPLASTICS (MPs)?
プラスチックごみの内、直径5mm以下の破片などの総称
1次的MPs:微小なサイズで製造されたプラスチック(洗顔料や歯磨き粉のスクラブ剤など)
2次的MPs:製造したプラスチックが紫外線などの外部的要因で破砕、細分化されたもの
マイクロプラスチックの有害性
マイクロプラスチックの現状
世界の海に1億5000万tものプラスチックごみが存在しており、年間800万tも新たに流入していると推定されている。2050年には海洋プラスチックごみは魚の量を上回るという予想もたてられている。
世界的取り組み
日本の動向
プラスチック資源循環戦略 | 2019年に環境省より2030年までに使い捨てプラスチックを25%排出規制、容器包装の6割をリユース・リサイクルする、再生利用を倍増するといった指針が示された。 |
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大阪ブルー・オーシャン・ビジョン | 2019年G20大阪サミットにて2050年までに海洋プラスチックごみによる新たな汚染をゼロとする目標を導入した。 |
レジ袋の規制 | 2020年7月より、プラスチック製買い物袋を扱うすべての事業者を対象としたレジ袋の有料化が実施された。 |
富山県
G7環境大臣会合 | 2016年G7環境大臣会合が富山で開催され、資源保護や海洋ごみについて意見が交わされた。その中で「富山物質循環フレームワーク」として資源再利用に対して協調姿勢を示す考えが採択された。 |
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とやまエコ・ストア制度 | 2015年より全国で初のレジ袋無料配布の廃止を含めた制度が実施された。 |
環境省への提案内容
原子力発電所の海域モニタリング(水温、塩分、生物等の調査)の時季に、定期的、継続的に調査を実施
MPs採取手法や採取時期、分析手法、分析機器を統一して、信頼度が高く、効率的な調査を実施
実際の業務内容
北海道西岸、能登半島沖、遠州灘沖でのMPs調査及び漂流ごみの調査
MPsの数、粒径分布、性質、密度(存在率:海水1m3当たりMPsが何個存在するか)の分析
調査海域の海況、水質データの収集およびMPs分析結果と合わせた海域状況を踏まえた考察
潮流の影響や陸水の影響、季節ごとのデータの変化から、どのような要因、外部影響がMPsに影響しているのかを検討する。
MPs調査(ニューストンネットを用いたろ過法)
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●「漂流マイクロプラスチックのモニタリング手法調和ガイドライン」に従う
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● 漁船でニューストンネットを曳航し、海表面のMPsをろ過する
※ニューストンネット 正方形の枠につけられた目の細かい網で、後方に行くにつれてすり鉢状にすぼんでおり、末端にコットエンドと呼ばれるプラスチック容器がついいる。コットエンドには同じメッシュ径の円筒形フィルターが入っており、そこに捕集された試料を採取する。
分析方法(前処理)
●「漂流マイクロプラスチックのモニタリング手法調和ガイドライン」に従う
分析方法(粒子径の大きな試料の解析)
5mm~0.5mmの試料
実体顕微鏡により物質の大きさを測定
実体顕微鏡により物質の大きさを測定
0.5mm~0.1mmの試料
顕微FT-IRによる自動解析
試料の同定
波長データの相似性から
ポリエチレンと同定
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